

結論からいうとpingとは、
データが送信されてから返ってくるまでの速度をチェックするためのものです。
インターネットの通信速度を考えるときに、bpsやb/sを使って、説明するのを見たことがある方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
自分が通信している環境を調べるための目安になるので、便利ですよね。
しかし、通信速度において、bpsやb/sだけではなく、pingも重要な役割を持っています。
pingの値が高いと、インターネット通信に悪い影響を与えてしまうので、しっかりと理解しておくと、安心して利用できるようになります。
そこで今回は、みんなが意外と知らないpingについての解説をさせていただきます。
・返ってくるまでにかかる時間を「ping値」と表す。
・ping値は小さいほど良い。
・ping値を改善する方法は4つ。
これでスッキリ!インターネット通信に必要なpingの役割とは?
pingの役割とは?
そもそも、pingの役割は、サーバーとの通信ができているかをチェックすること。
サーバーとは、データの保存や情報の処理など、機能を持ったコンピュータです。
インターネットでゲームをしたり、SNSを閲覧したり、ショッピングをしたりするときに、サーバーの存在は欠かせません。
私たちが普段から使っているパソコンやスマホは、それ1つだけでは、ウェブページを表示させたり、メールを受信したりするのは不可となっています。
つまり、サーバーを介して、相手と通信しているので、スマホとスマホが直接的に、つながっているわけではないのですね。
サーバーは、「あの人はこのデータを欲しがっているから送ってあげよう」や「この人からもらったデータを保管しておこう」と、みんなのために管理や処理をしてくれる存在です。
「あんた最近ちゃんと食べてるの?仕事は大丈夫?」と、新社会人になった息子(サーバー)に対して、おかん(パソコン)が確認するときに使うのがping(電話やメールなど)です。
サーバーが動作していないと、ゲームをしたり、ネットショッピングをしたりするときに困ります。理由は、利用者がゲームやネットショッピングを正常に使えなくなってしまうからです。
でも、わざわざ人間が確認をするのはめんどうですよね。
新社会人の息子を心配するおかんでも、家事やご近所との付き合い、睡眠や食事をしないといけないので、常に息子の安全をチェックするのは難しいでしょう。
だからこそ、pingによって、定期的にチェックをするのが大切になってきます。
ping値の目安
pingでチェックを始めて、返ってくるまでにかかる時間を「ping値」と表します。
ping値は、100msや50msとされ、数字が大きくなるほど、「返ってくるまでに時間がかかっている=遅い」ということになります。
msとは、ミリ秒という単位のことです。ミリ秒は、1000分の1秒。
ミリ秒(ms)だと、わかりづらいと思いますので、秒に変換してみましょう。
ミリ秒(ms) | 秒(s) |
1ミリ秒 | 0.001秒 |
10ミリ秒 | 0.01秒 |
100ミリ秒 | 0.1秒 |
数字が大きくなるほど、かかる時間も多くなるのがわかりますね。
たった数秒の違いに感じるかもしれませんが、たとえば、オンラインゲームなどでは、ping値は命とも考えられるでしょう。
この数秒のなかで、行動の1つ1つが勝敗を決める要素となっているので、できるだけ速く動いたほうが、勝利へと近づけます。
ping値が悪いと、自分に見えている相手の動きが実際とは異なるために、うまくシューティングできなかったり、避けても、相手からの攻撃に当たってしまったりする可能性が高まります。
ping値は、リアルタイムで通信をするときに、大事なポイントになるということですね。
0〜15ms | かなり速い |
16〜30ms | 速い |
31〜50ms | 普通 |
51〜100ms | 遅い |
ping値の目安は、100ms以上だとかなり遅く、40〜60msが普通、20〜30msが速く、0〜10msがかなり速いと言えるでしょう。
現在のping値を確認するには、speedtestを活用するといいですね。テストの結果の「レイテンシ」が、ping値にあてはまります。
ping値を改善する方法
ping値を改善するには、主に4つの方法があります。
- 無線接続している台数を減らす
- 有線接続にする
- モデムやルーター電源を一度切る
- 回線を変更する
ルータに接続している台数が増えると通信が遅くなりますので、使っていないパソコンやスマホの接続を切るのが有効です。
また、無線ではなく、有線接続にすると、電波の干渉を受けないので、ping値が改善することがあります。モデムやルータの電源を一度切るのも1つの方法です。
以上の方法は、今すぐにでもできますが、根本的に回線に問題がある場合は、他の手段を取るのがいいでしょう。
回線の利用者が多いと、ping値に悪い影響を与えることがあるからです。
たとえば、利用者の多いフレッツ光などを避けて、利用者が比較的少ないNURO光やauひかりを選ぶと、ping値が改善することも。
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まとめ
最後にもう一度、pingについてのポイントをまとめさせていただきます。
・返ってくるまでにかかる時間を「ping値」と表す。
・ping値は小さいほど良い。
・ping値を改善する方法は4つ。
いかがだったでしょうか。
ぜひとも、あなたの快適な通信のお役に立てれば、幸いです。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
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