知らないと恥ずかしい経済学

 

みなさん、こんにちは!まな太郎です。

 

「あなたは、経済学が好きですか?」

 

私は、経済学部に所属していますが、学び始めた当初は、なんだか、いろんな考え方があって、複雑で難しいなと感じたものです。

そこで今回は、経済学に馴染みのない方でも、経済学という学問について、ざっくりと知ってもらえる一冊を紹介いたします。

この本では、著者の蔭山克秀さんが実際に名著を読んだうえで、要点をまとめて、わかりやすく解説してくれています。

 

 


『経済学の名著50冊が1冊でざっと学べる』(蔭山克秀)

 

こんな人にオススメ!

・経済学を勉強したことない

・経済学の知識をまとめたい

・名著を一冊丸ごと読むのに抵抗がある

 

自分の得意が、みんなのためになる

 

どんな国にだって 「自国の中でマシな方 」 ( =比較優位 )は必ずある 。

 

比較優位=マシな方というのは、国の生産するための環境(土地や人、自然条件など)によって、得意なもの苦手なものがあるということです。

得意というのは、費用に対しての生産量が高いことを指します。

ここで、例をあげて考えてみましょう。

A国では、野菜を生産するのは得意だけど、魚をとるのは苦手

B国は、魚をとるのは得意だけど、野菜を生産するのは苦手

このような、2つの国があるとします。

このときに、貿易をすることにしました。

すると、お互いに貿易する前よりも多くのモノを生産・消費できるようになります。苦手な産業に時間と手前をかけずに済むからです。

「自分は得意なことをやるから、あなたも、得意なことをやってね。そうすることによってお互いの苦手なものを補おうよ」ということなのです。

じゃあ、これですべて解決だね!と考えることは、できません。

なぜなら、現実では苦手とされている産業にも生産者がいるからです。

自分が一生懸命に生産しても、外国から安い価格で大量に同じ商品が入ってきたら、どう思うでしょうか?

アメリカのトランプ大統領が保護貿易を唱えています。目的は自国の生産者を守るためです。

比較優位によって、経済的に貿易をしたほうが得をするとしていても、政治的な問題やその他の事情によって、簡単には自由貿易を達成できないのです。

 

経験からしか学べないことがある

 

過去の 〝経験 〟からは学べても 、過去の 〝歴史 〟から学べるわけではない

 

過去の経験からは、学べても、歴史からは学べないというのは、歴史の授業を思い出してもらえると理解しやすいです。

学校で、〜年にこんな出来事ができましたという事実は学ぶことができても、その当時の経験を学ぶことはできませんよね。

経験から学ぶというのは、その当時を実際に生きていた人たちにしかできませんし、話や文字で伝えることをしても、理解できるのは、やはり、事実だけです。

もっと、身近な例でいうと、友達の人生経験を実体験とすることは不可能ですよね。つまり、歴史がどうであっても、学ぶことができるのは、過去の経験からだということです。

これを、経済に置き換えるとバブル崩壊や金融危機を、私たちがなぜ防ぐことができなかったのかを説明することができます。

人間は、過去から学ぶものです。それは、もう2度と同じ過ちをを繰り返さないための重要な機能です。

 

バブル崩壊によって、多大な影響を受けた人たちは、無知だったのでしょうか?
いいえ、そうではありません。

彼らは、歴史として過去に起きた同じような経済的な崩壊について知っていました。さらに、その原因についても深く理解していたはずです。

それにもかかわらず、なぜ事前に防げなかったのか。

それは、先ほども述べたように、自分の経験からは学べても、歴史からは学ぶことができないからです。

 

個性化によって、周りと差をつける

 

「個性化 」は 、他者との差異化を促進させる消費社会の重要な要素だ 。

個性的なことはいいことだとされます。

それは、モノがたくさんある時代になったからです。モノがまだ少なかった時代には、あるものを使うしかなかったのですが、増えてきたことによって、選択する自由が生まれてきたのです。

例えば、現代では、ブランド物と呼ばれる商品が高価な値段で市場に出回っています。しかし、安くても質が良いものは他にあります。

ですが、私たちはブランドものを購入します。なぜでしょうか。それは、差別化をしているからです。

差別化ができていると、値段を高くしても欲しい人が存在するようになります。つまり、モノの機能ではなくて、記号として消費しているのです。

記号というのは、誰が見ても、わかるような商品のことです。

高級車やブランドのバッグは、お金持ちの象徴として考えられています。よって、そのようなモノを消費している人たちは、周囲の人々に自ら言わずともアピールをすることができるのです。

これが、個性化によって、他の商品と差別化をする戦略です。

反対に、価格をギリギリまで下げて、なおかつ質を低下させないものがあります。こちらは、安さを重視して、薄利多売で利益を出します。

薄利多売とは、一つの商品からの利益は少なくても、たくさん売ることによって、大きな利益にするという方法です。

 

結論

「経済学をざっくりと学ぶには、この一冊がおすすめ!初心者にもわかりやすく解説がされている」

運営者のツイッターはこちら