「事業を成功させたい」
みなさん、こんにちは!
まな太郎(@manataro_blog)です。
今いる会社に疑問はあっても、起業をして失敗するのはイヤだと感じる方はいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、事業を成功させるために意識するべきポイントを教えてくれる本を紹介させていただきます。
・事業に失敗したくない。
・コンテンツ販売について知りたい。
・従業員のモチベーションを上げたい。
事業を始める人は3つの人格をもっている
奇妙に聞こえるかもしれないが、私は、事業を立ち上げようとする人はみんな三重人格者だと思っている。「起業家」「マネージャー(管理者)」「職人」の三つの人格をもっていて、どの人格も主役になりたくてうずうずしている。
事業を立ち上げる人は、3つの人格をもっています。
3つの人格がバラバラになっていると、するべきことが分からずに失敗してしまう原因になるのです。
職人とは、自分の手を動かして作業をするのを第一と考え、他の人には仕事を任せられない性質を持っています。
「自分一人が専門的な能力を持っていれば、事業は成功する」という考え方です。
職人タイプの人は、専門的な作業を黙々とこなすのが得意である一方で、全体の見る力が足りていないので、事業が行き詰まってしまうことがあります。
なぜなら、全ての作業を自分一人でこなすには体力的にも時間的にも限界があるからです。
たとえば、あなたが脱サラをして、ケーキ屋さんを経営すると考えてください。
独立して間もない頃は、自分の作業に取り組めることに喜びを感じて、自由になった気持ちになるでしょう。
しかし、だんだんと事業としてやらないければならないことが出てきます。
たとえば、経営に欠かせない経理や日常的に必要な雑務の仕事です。
「自分は、みんなに喜んでもらえる美味しいケーキを作りたくて、サラリーマンを辞めたのに…」と職人タイプの人は考えてしまいます。
そして、「事業が上手くいかないのは自分の作業が足りていないからだ」と、さらに自分一人で頑張ることでなんとかしようとしますが、限界を迎えてしまうのです。
ここで対策として、従業員を雇うという選択肢が出てきます。
従業を雇うことで、ケーキを作る作業以外の仕事を負担してもらえるようになります。ここで必要になるのが管理者としての人格です。
顧客対応や仕事の役割分担、などの管理のシステムを作るのです。つまりは、事業マニュアルです。
事業マニュアルがあれば、新しく雇用した人も、すぐに役割に従って仕事を進めることができます。
さらに、すでにやることは決められているので、それぞれの仕事をスムーズにこなせるようになるのです。
職人と管理者の人格は対立するようになっています。
職人は個人主義で目の前にある自分の仕事をやりたいのに、管理者があれこれと介入してくるからです。
管理者にとっては、事業がうまくいくために、全体の作業を管理しておくのが大切になるので当然です。
しかし、これら2つの人格でも十分でないと言われています。
最後に加わるのは、起業家としての人格です。
起業家は、変化することを好みます。なぜなら、新しい価値を生み出そうと現実の世界に疑問を持った人々が起業家になるからです。
将来のビジョンを考えて、いろんなことに挑戦し、革新的なアイデアを生み出していくのが起業家の役割になります。
しかし、起業家だけでは、事業を成功させるためには力不足です。変化をするだけでなく、管理も重要になってくるからです。
今までになかった考え方や方法を従業員がいつも素直に受け入れてくれるとはならないですよね。
そこで、管理者が起業家をサポートする立場になります。具体的には、現実的な数値やデータによって経営の決定をします。
それに加えて、現場で働いている人の意見も必要になります。職人がここで出てくるのです。
抽象的な数字や理論ではなくて、現場の状況を考えた視点も入れることで、事業として成り立ちます。
以上のように、職人と管理者と起業家が、それぞれ連携することが事業を成功させるための道となるのです。
商品ではなく事業を売る
フランチャイズという制度は、百年以上も前から存在していた。有名な商品を一定のエリア内で取り扱う権利を売買するという仕組みは、広大な米国市場で流通コストを抑えながら販売するのにすぐれた方法で、コカ・コーラやゼネラル・モーターズなど多くの会社が採用していた。
「起業に興味があるけど、まずは会社にいながら挑戦したい」という方は、商品を売るのではなく、事業を売るのがおすすめです。
なぜなら、商品を売るだけでは生産に限界がありますが、事業を売れば、買った人が自分で行動をしてくれるからです。
たとえば、コンビニエンスストアなどのフランチャイズは事業を売って、店舗を拡大しています。
言い換えれば、「やり方を教えてあげるから、対価を払ってね」ということです。
フランチャイズでは、この対価のことをロイヤリティと言います。
ロイヤリティを支払うことで加盟店(お店)は、経営のノウハウを獲得し、ブランド力を示すことができるのです。
他に例をあげると、コンテンツ販売も事業を売っていると考えられるでしょう。
「〇〇の方法を教えます」「これを知っておけば、年収〇〇達成できます」というコンテンツを販売しているのはまさにその例だと言えます。
具体的には、noteで「ツイッターのフォロワーを増やす方法を教えます」や最近話題になっているBrainもコンテンツ販売です。
つまり、コンテンツ販売は事業を売っているのです。
コンテンツに興味を持った人が対価として、お金を支払えば、その事業を手に入れることができます。
事業とは、やり方がマニュアル化されたパッケージです。
手順や方法がしっかりと記載されているので、悩むことなく、事業に取り組めるようになっています。
この事実を知っておくと、副業としてコンテンツ販売される方の理由がわかるようになります。
たとえば、在宅で何かを手作業で作る副業(1個が〇〇円)に比べて、コンテンツ販売は、一度だけ作れば、多くの人に制限なく売ることができます。
一つの同じものを複数人に販売できるので、追加の費用はかかりません。また、時間を増やす必要がないのです。
ブログやYouTubeも一度、コンテンツとして作成すれば、あとは何もしなくても(メンテナンスは必要です)収入を得られるようになります。
つまり、100円のモノを100個を作って10000円をもらうのではなく、1個作って10000円をもらえるのです。
コンテンツを事業として販売するのは、今までの労働的な働き方とはまったく異なったものになるでしょう。
従業員のモチベーションを上げる
嫌な仕事なんて、そもそも存在しないんだ。仕事が嫌な人間がいるだけのことさ。
従業員のモチベーションを上げるには、仕事に対する意識を変えることが効果的です。
なぜなら、嫌な仕事というものは、この世に存在していないからです。
たとえば、世間から評価されなくとも、誇りを持って働いている方はいます。
反対に、十分に称賛される仕事でも、日々、憂鬱になって働いている方もいます。
この違いはどこから来るのでしょうか?
それは、自分が仕事をどう思うかによって左右されるのです。
ここで有効なのは、「なぜ、仕事が嫌なのか?」と問いかけてみることです。
仕事が嫌だと感じるのは、さまざまな理由が考えられます。
「本当は、〇〇の仕事がしたいのに…」
「職場に不満がある」
「そもそも、働きたくない」
いくつか挙げられますが、ほとんどの方がお金か人間関係の悩みによって、仕事が嫌になっているのではないかと考えられます。
あなたが、もし、今の仕事に不満を持っているのであれば、そのポイントを紙に書き出してみてください。
お金か人間関係の悩みが解決すれば、そのポイントは、無くなるのではないでしょうか。
たとえば、事務的な職場で、お茶をいれる仕事だけはしたくないという方はいらっしゃるのでしょうか。
「どうしても、お茶をいれることだけはしたくない!絶対にしなければならないのなら、この仕事をやめる!」という人です。
もし、お茶をいれるのが嫌だと感じるのなら、いれる相手に不満を持っていたり、他の仕事がある場合でしょう。
つまり、「仕事そのものが嫌だ」とはしていないのです。
これを理解すると、仕事に対する考え方が変わってきます。「自分自身が嫌だと感じていたんだ」と実感できるようになるのです。
しかし、だからといって「仕事を嫌だと思う人間が悪い」と伝えるだけでは、従業員のモチベーションを下げてしまうでしょう。
そこで、「仕事の価値を改めて考えてもらう」のが現実的な方法になります。
具体的には、仕事の価値を間接的に伝えるのが有効です。
「取引先の〇〇さんが君の対応が素晴らしいとおっしゃっていたよ」
「〜さんは、いつも仕事が丁寧だから、みんなが助かるよ」
と普段のコミュニケーションで一言そえるだけでも、従業員の仕事に対する意識は変化していきます。
また、明確な基準として数字を利用するのも一つの手段です。数字の目標を達成するようにモチベーションを上げてもらいます。
もし仮に目標を達成できなくとも、結果ではなく、過程について伝えることが大切になってきます。
「真面目に取り組んでいる姿勢が素晴らしかったよ」と過程に焦点をあてるのです。
理由は、結果を褒めてしまうと、目標を達成できなかったときに「結果を出せない=ダメな人間」という式が成立してしまうからです。
ですので、従業員の能力そのものを否定しないように言葉を選ぶことが大事になってきます。
結論
「事業を成功させるためには、3つの人格を理解しよう」