「哲学ってなに?」
こんにちは!まな太郎です。
みなさん、哲学と聞いて何を思い浮かべますか?
何となく難しそうだと思われる方が大半なのではないでしょうか。
哲学を勉強しようと思いますか?
「何の役に立つの?」
「時間の無駄じゃない?」
わたしも、そう考えておりました。実はこれがもったいない!
そこで今回は、哲学は武器として日常生活で役に立つということを教えてくれる一冊を紹介いたします。
『武器になる哲学 人生を生き抜くための哲学・思想のキーコンセプト50』(山口 周)
こちらの本では、哲学のキーコンセプト50個を歴史的な背景を踏まえながら、具体例とともにわかりやすく解説しています。
・哲学のことをよく知らない。
・新しい考え方を知りたい。
・知識を増やしたい。
仮面はあなたの一部である
ペルソナ──私たちは皆 「仮面 」を被って生きている
わたしたちは、仮面をかぶっています。
なぜなら、生きていくうえで、友達や恋人、家族など、多くの人たちと接するときに、仮面を変えることで、人格のバランスを保っているからです。
わたし自身も、家族と友達に対して話し方や姿勢を同じようにすることはできません。
ここで、注目するべきなのは、
どこまでが本当の自分なのかということです。
職場と家庭、どちらの自分が本当の自分なのか。
その境界線は、どこにあるの?
この問いがわたしたちに付きまといます。
部下の前では、いつも厳しい人でも、家に帰ると子どもたちと笑顔に接していることもあり得るのです。
ですが、全てが本当のあなたなのです。
むしろ、仮面をかぶることで、オンオフの切り替えが可能になり、メリハリがつくことで人生を生きやすくすることができると考えられます。
自由であることは負担になる
自由からの逃走──自由とは 、耐え難い孤独と痛烈な責任を伴うもの
自由が素晴らしいことだと思いますか?
何をするのも自由!
好きなように働いて、遊んで、好きなものを食べてOK!
実際にこう言われると嬉しいですか?
でも、自由ということが必ずしも私たちのためにはなりません。
なぜなら、自分で選択をしなければいけないからです。
たとえば、ジャムの法則というものがあります。
ジャムの種類を増やして、選択肢を多くするとお客さんの満足度が下がったというものです。
10個の選択肢がある場合は、
この商品を買ったけど、もしかしたらあっちの方がよかったかもしれない…
反対に、3個しかない場合は、
あの2つよりは、これが良い!と考えるということです。
これを人生に置き換えてみるとどうでしょうか。進学や就職などの大きなイベントでの選択は、精神的にも大きな負担になります。
もっと掘り下げると、日常生活での毎日の食事や着る服。いくつもの選択をする必要があるのです。
予測できないものにワクワクする
報酬──人は 、不確実なものにほどハマりやすい
不確実性があるもの。
SNSは、不確実なことでいっぱいです。
投稿に対する反応や初対面の人からコメントなど、予想できない要素で溢れています。
最初から結果が決まっている、サッカーのチケットを誰が購入するでしょうか。そんな人はいませんよね。いたとしてもハラハラドキドキするような試合は楽しむことはできません。
どのような展開になるのか予想がつかないことは、人間をワクワクさせます。
だからこそ、私たちは、不確実なことに対してハマりやすいのです。
生き残ったのは偶然だった
自然淘汰──適応力の差は突然変異によって偶発的に生み出される
あなたは、木の枝のマネをしたり、いかにも毒がありそうな見た目の虫を見たことがあるでしょうか。
彼らは、天敵から身を守るためにあのような姿になったと言われていますが、自然淘汰の考え方によると、
「たまたまその種類が生き残っただけ」と偶然にして起こったことであるというのです。
「よーし!敵から身を守るために枝の見た目に進化するぞ」ではなく、
「なんか、木の枝ぽかったから生き残れたわ」ということなのです。
これは、人間でも偶然起きたことが、その後の世界を大きく変えたという出来事にあてはめることができます。
贈り物で生きていく
贈与──「能力を提供し 、給与をもらう 」ではない関係性を作ろう
多くの人たちは、会社などの組織に属して給料をもらって生活しています。
この関係性は、1対1、会社と私であり、労働力を提供する対価として賃金が支払われる仕組みです。
ですが、この関係性はあたりまえではありません。
では、どうやってお金を手に入れるのでしょうか。
それは、贈与というやりとりです。たとえば、最近では、クラウドファンディングがあてはまります。
実は、みんなでお金を集めて誰かのために使うという考え方は、古くから日本にありました。村のみんなからお金を集めて、一人の家の修繕費にあてるといった慣習です。
ここでは、やりとりが1:1ではなく、1:複数人になります。
このシステムでは、お金を払わない住民は、自分の家が壊れたときに誰からも助けを得ることができませんでした。
いつか自分の順番が来るとわかっていたからこそ、住民はお金を出すようにしていたのです。
贈与の仕組みで考えてみると、町おこしをしたい人がクラウドファンディングでお金を集めることによって、地域を活性化し、そこで収穫した野菜や米を出資者に還元することが可能になります。